
関東の同業修理店様からの基板修理・データ復旧依頼です。
リンゴループだったのをiTunesでアップデートしたら、【iPhoneをアップデートできませんでした。不明なエラーが発生しました(4013)。】になり、復旧できない状態だそうです。

当店でもアップデートをしましたが、同じくエラー4013になります。
基板の故障が原因だと思われるので、さっそく基板修理に取り掛かります。

診断の結果、赤枠で囲ってあるICチップ(CPU)が怪しい事がわかりました。
基板についているICチップは、はんだで付いており、今回はこのCPUと基板の間で、はんだクラック(はんだの接触不良)が起きていると思われます。
300度以上の熱風を当てて、はんだが溶けたタイミングでCPUを取り外します。
基板の裏にもICチップなどが多くあり、経験豊富な技術者でないと、高温で他の箇所まで壊してしまう難しい作業です。



取り外したCPUの裏側にはんだのボールを付けて、再び熱風を使い溶かして基板に取り付けます。
縦横40×40ほどある約1600個のボールを、ずれること無く基板側の接点につけないといけません。

CPUを付け直した後はそのまま正常に起動しました。
やはり、はんだの接触不良が原因でした。
リンゴループの原因は様々で、システムが原因な事もあれば、基板が故障している場合もございます。
また、同じエラー番号でも故障箇所がすべて同じとは限りません。
日々の修理から蓄積された経験と、様々な情報を駆使して、一台でも多くのiPhoneを復旧させるべく努めてまいります。
お困りのお客様は、是非お気軽にお問い合わせください。