先日修理させていただきました、iPhone6の基板修理をご紹介させていただきます。
水没してから1ヶ月ほど経過しており、少し前に他店様で一度修理をしたが復旧しなかったとの事です。
新しい端末をすでにご利用されており、データ復旧がご希望でした。
診断すると、とても大きな電流が流れており、電力供給ライン上でショートがありました。
いくつかのICチップなどを処理し、起動のテストをすると正常な電流にもどりました。
が。。。画面が真っ暗の状態です。
よく確認すると、表示はされておりますが、バックライトが点灯していないため、ほとんど見えない状態だとわかりました。
本日はこのバックライト不良の修理を少しご紹介させて頂きます。

まず表示をつかさどる基板側のコネクタを観察すると、腐食があり、焼けてしまっている部分がありました。
コネクタを外して土台を確認すると、一番右下のパターン(土台)が焼けて無くなっていました。
パターンは、簡単にいうと電気を通す道ですから、それが無ければ電気が必要な場所に届かず、ライトが点灯しない訳です。
この場合はエナメル線を使い、電気が届いてる同じ回路の別箇所から、仮のパターンを作ってあげます。
硬化する液体(緑色の物)で絶縁と固定をして下処理は完了です。

さきほどの下処理が終わったら、次はコネクタをつけていきます。
すべてのパターンとコネクタの足がちゃんと接続できているか確認します。

作業後、バックライトが点灯するようになりました。
ご希望のデータが取り出せてよかったです。
当店ではiPhoneの基板修理も行っております。
他店で修理不可と診断された場合やご自身での修理時のトラブルなどもおまかせください。