本日はiPadの基板修理で、少し珍しいケースに遭遇しましたので記事にしました。
水没や衝撃などではなく、自然故障による電源が入らない状態です。
充電の電流も0.00Aとまったく反応がありません。
まずは分解し、原因を探してみることに。
分解しながら、まずはバッテリーの電圧を測って~…なんて思いながら作業していましたが、基板を見て???となりました。
接着テープの感じからして、分解歴はないと思われるますが、なぜか修理の痕跡があります。
実は、このようなケースに遭遇したのは初めてではございません。
今まで基板修理をしてきて4~5台はみています。
iPhoneのケースですが、キャリアショップの補償で本体交換して、1ヶ月ほどでバックライトが点灯しなくなった6Sの修理をしたことがあります。
その端末も修理歴があり、重大ではない故障ですが、基板を修理した痕跡がありました。
これに関しては【補償サービスで交換される端末は、新品ではなく、リファビッシュ品(整備品)】という事を知っているので、多少驚きましたが、逆に遭遇してラッキーって感じでした。
リファビッシュ品だから故障した、故障しやすい訳ではないと思います。。。(; ゚ ロ゚) 笑
ではiPadProの内部状況を見てみましょう。
分解したのみで、基板修理作業はしていない状態です。


液体のような跡がありますね。 はんだ作業で使用するフラックスと思われます。
修理の痕跡があるので、重点的に触った箇所を測定していきます。
一枚目の四角いICがUSBコントロールと呼ばれるもので充電に関係しております。
これを触った痕跡があるという事で、再びそのICが故障した事による、充電不良と推測し、交換してみることに。

予想通り、ICを交換したら充電ができるようになり、起動しました。
iPadの基板修理でお困りのお客様は、お気軽にお問い合わせください。